オコチョ!’s blog

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第97回 全国高校サッカー選手権 準決勝 青森山田VS尚志

97回全国高校サッカー選手権大会

準決勝

1試合  青森山田  VS 尚志

 

今年も埼スタまで行ってきたので軽く試合レポート!f:id:ococho:20190113125700j:plain

どうもオコチョです!

 

 

今や高校サッカー界の重鎮、青森山田と今大会勢いに乗っている尚志高校との試合。

最初に一言いうとめちゃくちゃ面白かった。

見ているこっちがドキドキワクワクする展開でした!では早速行ってみます!

 

 

両チーム選手入場。

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青森山田はさすがに貫禄がある。

すでにプロっぽい雰囲気を出してるよね!

あとボネーラのユニフォームがカッコいい。

そのブランドの決まった型ってよりかはカスタムデザインをしてる気がする。

 

尚志はテレビで見たときはわからなかったがみんなガッチリとしたいい体をしている。入場前に関係者全員で円陣を組んでチーム全体の士気が高いのが伝わってくる。

ここがテレビで見るのと生で見る一番の違いじゃないだろうか、体の厚みとか筋肉の付き具合、雰囲気がはっきりわかるからね。

 

 

前半開始

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序盤は青森山田がペースを握る。

両チーム、リスクを冒さずシンプルにプレーするがやはり青森山田の方が基本スペックが高いので球際やパス精度で徐々に差が出始める。中でも9番佐々木銀士選手はすごい。

ガンガン前からプレス行くし、体が強いし、巧さもあるから攻撃時の起点になる。ボランチも戦況を見極めながらボールを落ち着かせているので見ていて安定感がある。

チームに穴がないのでいい意味で高校生とは思えない。

対する尚志は準決勝で固くなってるわけではないが青森山田の圧力の前になかなかリズムが掴めていない模様。しかし最後で体を張って決定機は作らせない。試合が進むにつれ徐々に中盤でのいい距離感でのパスワークが見られるようになってきたが青森山田もマークはしっかりしてるので崩しきるまでにはいかない。

 

 

試合は青森山田ペースで進んでいたが前半セットプレーで尚志9番が先制!

一瞬青森山田DF陣の集中が切れた感があったが低めのニアに入ったボールにうまく合わせた。

 

そこから尚志がペースをつかみ、前半終了。

流れ的には準々決勝の矢板中央戦と同じで青森山田がペースを握っていた中でセットプレーから先制されるパターン。

選手にも動揺は見られない、さすがです!

 

 

後半開始。

序盤で10番檀崎選手からのパスで11番バイロン選手が抜け出し、ドリブルの仕掛けからPK獲得。これを10番檀崎選手がタイミングずらしてチップ気味でゴール真正面に決める。

この舞台でよくあそこ狙えるなぁと鋼のメンタルに感心。

 

同点の流れでまたもやセットプレーから青森山田が逆転。コーナーキックから三國ケネディエブス選手がニアで打点の高いヘッドを決める。ニアサイドであの高さで入って来られたら止めようがない泣!

 

このまま青森山田が押し切るかと思ったがここからが面白い。尚志左サイドから逆サイドへ対角の絶妙なサイドチェンジ。尚志9番がヘッドで競ると見せかけてスルーし、尚志11番にボールが通る。そのままスピードを活かして縦に仕掛ける。青森山田DFも食らいついてきてたので抜き切らずにマイナスのクロス。中に詰めていた染野選手が右足でそのまま打つと見せかけてキックフェイントで切り替えし、左に持ち替え冷静にゴールに流し込む。あのキックフェイントでDF2人、GKも完全にかわされた。先日の代表戦の大迫を見ているような冷静ぶり。一連の流れが素晴らしかった!そこからは完全に尚志ペース。

 

 

尚志が中盤での繋ぎから9番染野選手に預け、さらに走り込んできた10番に預け、ゴール前へフリーラン。10番はDFを引きつけて右サイドから中央にポジションを取った11番にパスし、そこからダイレクトでゴール前まで走り込んだ9番染野選手にパスし、そのままダイレクトでシュート!3人目の動きからのお手本のようなゴール!ゴールに絡んだ3人が同じ絵を共有していて完全に連携で崩したゴールだった!染野選手は能力だけでなく周りの状況からどこに動けばボールが来るかのイメージを持てているので本当に頭のいい選手なんだろなぁと思った。

 

 

このゴールで遂に3-2で尚志逆転。

このまま尚志が初の決勝進出かと思ったし、会場全体もそう思っていた。

ただそこはさすが青森山田、劣勢を力技でこじ開ける。

交代出場した小松選手が魅せる。

なんとか一点が欲しい青森山田はDFの三國ケネディエブスをトップに移し、パワープレイに持ち込む。GKからのフィードを三國ケネディエブスが裏へ逸らし、走り込んだ小松がDFのクリアをブロックし、そのままシュート!

どんな形からでも決める、勝利にこだわる青森山田の執念、強さを感じられるゴールだった。その後は互いに攻め合い、タイムアップ!観客席からも「すごい試合だな!」と声が漏れるほど選手も会場も興奮状態であった。

 

 

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延長が見たいのが本音だが、残念ながら大会規定によりPKで勝敗を決める。

PKの末、青森山田が死闘を制した。

 

 

試合が終わっての感想は、連携や崩し、魅せるという点においては尚志が勝っていた。ただ選手個々の能力、基本技術、身体能力、勝利へのこだわりという点で青森山田が優っていた。ひとつひとつのアイデアや連携面では尚志が青森山田を上回る場面も多かったが試合全体を通すとチームとしての総合力、地力で青森山田は常に圧力をかけていたと思うし、試合をした選手達本人がその強さを一番感じたのではないだろうか。

 

 

尚志は本当に来年も楽しみなチーム!ハットトリックを決めた染野選手はまだ2年生。来年の高校サッカーの中心になるのは間違いない。勝った青森山田は決勝頑張ってもらいたい!

 

 

 

 

長々となりましたが選手のみなさんお疲れ様でした!また高校サッカーの小ネタなど挙げていきますので興味のある方は見てっていって下さい。ありがとうございました!